text:sesuisho:n_sesuisho1-016
醒睡笑 巻1 謂へば謂はるる物の由来
16 物を無用といふ言葉のかはりによしにせよといふは・・・
校訂本文
物を無用といふ言葉のかはりに、「よしにせよ」といふは、
あら垣(がき)も戸ざしもよしや駿河なる清見が関は三保の松原
この歌にて心得ぬべし。
三保の松原の面白き景を詠(なが)めゐば、関に及ばずえ行くまいほどに、清見が関はよしにせよと詠めり。
翻刻
一 物を無用といふ詞のかはりによしにせよ といふは あら垣(かき)も戸さしもよしやするかなる 清見かせきは三ほの松はら 此哥にて心得ぬへし三保(ほ)の松原の面白(おもしろき) 景を詠ゐは関にをよはすえゆくまいほとに/n1-10l
清見か関はよしにせよとよめり/n1-11r
text/sesuisho/n_sesuisho1-016.txt · 最終更新: 2021/04/02 22:29 by Satoshi Nakagawa