text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka14-24
蒙求和歌
第14第24話(224) 夏侯拾芥
校訂本文
夏侯拾芥
漢の夏侯勝、字(あざな)長公といふ。云く、「士1)は経術に明らかならぬことを病とすべし。まことによく明らかなれば、その青紫を取ること、俯して地芥を拾ふがごとし」と言へり。
青紫2)は、卿大夫の服なり。文にだにも明らかならば、卿大夫に昇らむことをへにそして3)、下(しも)の芥(あくた)を拾はむがごとく、やすく得べきことなりと言へり。
明らけき道だにあらばくらゐ山身をしぼらでも心なるべし
翻刻
夏侯拾芥 漢ノ夏侯勝字長公トイフ云クト/士ハ経術ニアキラカナラヌコトヲ病ト スヘシマコトニヨクアキラカナレハソノ青紫ヲトルコト如俯テ 於カ地芥ヲトイヘリ俯(フシテ)青紫ハ卿大夫ノ服ナリ文ニ タニモアキラカナラハ卿大夫ニノホラムコトヲヘニソシテシ モノアクタヲヒロハムカコトクヤスクウヘキコトナリトイヘリ アキラケキミチタニアラハクラヒヤマ ミヲシホラテモ心ナルヘシ/d2-47r
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka14-24.txt · 最終更新: 2018/03/26 21:42 by Satoshi Nakagawa