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text:ise:sag_ise037

伊勢物語

第37段 昔男色好みなりける女に逢へりけりうしろめたくや思ひけん・・・

校訂本文

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昔、男、色好みなりける女に逢へりけり。うしろめたくや思ひけん、

  われならで下紐(したひも)とくな朝顔の夕かげ待たぬ花にはありとも

返し、

  二人して結びし紐を一人して逢ひ見るまではとかじとぞ思ふ

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翻刻

昔おとこいろこのみなりける女にあへり
けりうしろめたくやおもひけん/s46l

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/46?ln=ja

  我ならてしたひもとくなあさかほの
  ゆふかけまたぬ花にはありとも
返し
  ふたりしてむすひしひもをひとりして
  あひ見るまてはとかしとそ思ふ/s47r

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/47?ln=ja

text/ise/sag_ise037.txt · 最終更新: 2023/12/29 12:17 by Satoshi Nakagawa