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text:ise:sag_ise008

伊勢物語

第8段 昔男ありけり京や住み憂かりけん東のかたに行きて住み所求むとて・・・

校訂本文

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昔、男ありけり。京や住み憂かりけん。「東(あづま)のかたに行きて住み所求む」とて、友(とも)とする人一人二人して行きけり。信濃の国、浅間(あさま)の嶽(たけ)に、煙(けぶり)の立つを見て、

  信濃なる浅間の嶽に立つ煙をちこち人の見やはとがめぬ

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挿絵

第8段

翻刻

昔おとこありけり京やすみうかりけん
あつまのかたにゆきてすみ所もとむとて
ともとする人ひとりふたりしてゆきけり
しなののくにあさまのたけにけふり
のたつを見て
  しなのなるあさまのたけにたつ煙
  をちこち人のみやはとかめぬ/s16l

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/16?ln=ja

【絵】/s17r

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/17?ln=ja

text/ise/sag_ise008.txt · 最終更新: 2023/11/25 11:58 by Satoshi Nakagawa