text:ichigonhodan:ndl_ichigon081
一言芳談抄 巻之下
81 或人斎料断絶のよしをききて入興の色あること・・・
校訂本文
或人、斎料(ときれう)1)断絶のよしをききて、入興(にふきよう)の色あること、意(こころ)に云はく、「世を遁るるありまさまは、煙(けぶり)絶えて、かすかなるこそ本意(ほんい)にてあれ、云々」。
翻刻
或人。時料(じりう)断絶(だんぜつ)のよしをききて。入興(にうけう)の色(いろ)ある 事意(こころに)云。世(よ)をのがるるありまさまはけふりたえて 。かすかなるこそ本意(ほんい)にてあれ云々/ndl2-9l
1)
底本「時料」に「じりう」と読み仮名。文意により訂正。僧侶の食費の意。
text/ichigonhodan/ndl_ichigon081.txt · 最終更新: 2023/09/26 22:44 by Satoshi Nakagawa