text:ichigonhodan:ndl_ichigon009
一言芳談抄 巻之上
9 有云はく我臨終の時はすはただ今とみゆるはなど言ふべからず・・・
校訂本文
有(あるひと)云はく、「我(われ)臨終の時は、『すは、ただ今とみゆるは』など言ふべからず。無始(むし)より惜しみ習ひたる命なれば、もし心細く覚ゆることもあらむか。ただ念仏を勧むべきなり」。
翻刻
有云我(われ)臨終(りんじう)の時(とき)は。すはただいまとみゆるはなといふべ からす。無始(むし)よりおしみならひたる命(いのち)なれば。もし心ほ そくおほゆる事もあらむか。ただ念仏(ねんふつ)をすすむべき也/ndl1-4r
text/ichigonhodan/ndl_ichigon009.txt · 最終更新: 2023/08/07 10:51 by Satoshi Nakagawa