text:ichigonhodan:ndl_ichigon006
一言芳談抄 巻之上
6 明遍僧都云はく穢土のことは・・・
校訂本文
明遍僧都(みやうへんそうづ)云はく、「穢土(ゑど)のことは、いづくも心にかなふ道理あるべからず。ただ少難(せうなん)をば心に忍ぶべきなり。たとへば、悪風にあへる舟の中にて、艫(とも)へ行き、舳(へ)へ行かんとせんがごとし」。
翻刻
明遍僧都(みやうへんそうづ)云(いはく)穢土(ゑど)の事はいづくも心にかなふ道(だう) 理(り)あるべからずただ少難(せうなん)をは心に忍(しの)ぶべきなりたとへ/ndl1-3l
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583390/1/3
ば悪風(あくふう)にあへる舟(ふね)の中にて。艫(とも)へゆき。舳(へ)へゆかん とせんがことし/ndl1-4r
text/ichigonhodan/ndl_ichigon006.txt · 最終更新: 2023/08/05 01:33 by Satoshi Nakagawa