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text:chomonju:s_chomonju371

古今著聞集 相撲強力第十五

371 延長六年閏七月六日中の六条院にて童相撲のことありけり・・・

校訂本文

延長六年閏七月六日、中の六条院にて、童相撲のことありけり。二十番果てて、舞を奏す。左、蘇合(そかふ)、右、新鳥蘇(しんとりそ)。次に新作の胡蝶楽を奏しけり。その曲、笛は忠房朝臣1)、舞は式部卿親王2)ぞ作り3)給ひける。舞ひ終はりて、船吉実4)散楽を供しけり。次に羅陵王(らりようわう)・駒形を奏す。式部卿親王に纏頭(てんとう)ありけるとかや。

翻刻

延長六年閏七月六日中六条院にて童相撲の事
ありけり廿番はてて舞を奏す左蘇合右新鳥
蘇次新作の胡蝶楽を奏しけり其曲笛は忠房朝
臣舞は式部卿親王そ候たまひける舞終て船吉実
散楽を供しけり次羅陵王駒形を奏す式部卿親王に
纏頭ありけるとかや/s271l

http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/271

1)
藤原忠房
2)
宇多天皇皇子敦実親王
3)
「作り」は底本「候」。諸本により訂正。
4)
不詳
text/chomonju/s_chomonju371.txt · 最終更新: 2020/05/07 17:49 by Satoshi Nakagawa