text:chomonju:s_chomonju095
古今著聞集 公事第四
95 久安三年十一月二十日豊明節会内大臣内弁を勤め給ひけるに・・・
校訂本文
久安三年十一月二十日、豊明節会(とよのあかりのせちゑ)、内大臣((藤原頼長。底本「宇治」と傍注。)、内弁を勤め給ひけるに、いまだ膝突(ひざつき)を敷かぬに、さうなく大外記を召されけり。左近将曹大名久季、まづ膝突を敷きて召したりけり。人々、称美することかぎりなし。後に大臣(おとど)、久季を召して感じ給ひけるとなん。
翻刻
久安三年十一月廿日豊明節会内大臣(宇治)内弁をつと め給けるにいまた膝突をしかぬに無左右大外記を めされけり左近将曹大名久季まつひさつきをしき てめしたりけり人々称美する事かきりなし後 におとと久季をめして感給けるとなん/s82r
text/chomonju/s_chomonju095.txt · 最終更新: 2020/02/01 12:46 by Satoshi Nakagawa