rhizome:音便
音便
おんびん
定義
国語学用語。音韻の脱落、同化、交替などのこと。イ音便、ウ音便、撥音便(はつおんびん・「ン」になる)、促音便(そくおんびん・「ッ」になる)の四種類がある。
本居宣長が『漢字三音考』で「音便ノ事」として初めて体系的に記述した。ただし、宣長の説は現在とは違い、ハ行半濁音(結髪(けっぱつ)の「ぱ」や南風(なんぷう)の「ぷ」など)も音便に含めている。
種類
イ音便
キ・ギ・シ・リなどから生じる。
現代語ではカ行五段活用動詞の連用形が、「て」「た」「たり」に続くときにイ音便になる。ただし、「行く」は促音便になる。
書きて → 書いて
また、現代語の形容詞は、「○○き」のイ音便が定着したもの。
赤き → 赤い
ウ音便
ク・グ・ヒ・ビ・ミ・ヰなどから生じる。
古語では、ハ行・バ行・マ行四段活用動詞の連用形が「て」「たり」に続くときにウ音便になることが多い。現代語では方言でのみ行われる。
撥音便
促音便
【参考サイト】 http://homepage1.nifty.com/~petronius/kana/onbin.html 歴史的仮名遣ひと音便
rhizome/音便.txt · 最終更新: 2014/04/19 02:40 by Satoshi Nakagawa