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rhizome:諱

いみな

中国人の名前の習慣で、死者の生前の本名。

中国では、死者に対する尊敬、愛惜の情からその諱を文中に用いるのを避ける習慣があった。

これには、君主に対する国諱(公諱)、父祖にたいする家諱(私諱)があり、彼らの諱と同じ文字の使用は避け、意味の同じ別の文字を使ったり、その字の点画を欠いたり(欠筆・欠画)、別の字を作ったりしたが、後には同音の文字の使用まで避けるようになった。

中国では代よりあったとされるが、時代が下るに従い厳重に守られるようになり、代に法制化された。

日本では奈良時代ごろ中国から流入し、明治5年に廃止された。ただし避諱の適用は中国ほど厳重ではなく、代々、また親子で共通の字を用いる通諱、高貴な人より一字を貰う偏諱が盛んに行われた。

rhizome/諱.txt · 最終更新: 2014/04/09 18:25 by Satoshi Nakagawa