rhizome:日本の年中行事
目次
日本の年中行事
- 日本の年中行事を一覧にしています。必要に応じて増やしてください。
- すべて陰暦です。
- 読み仮名は現代仮名遣い。
一月(睦月・むつき)
一日
- 四方拝(しほうはい)
- 天皇が清涼殿東庭で四方を拝し、国家の繁栄を祈る。
- 元日節会(がんじつのせちえ)
- 天皇が紫宸殿に出御し、宴を挙行する。
- 恵方詣(えほうまいり)
- その年の恵方(縁起の良い方角)にあたる社寺に参詣する。古くは「吉方」と書いた。
七日
- 白馬節会(あおうまのせちえ)
- 宮中にひかせてきた青馬を天皇がご覧になり、宴を挙行する。後に白馬になった。
- 人日(じんじつ)(七種)
- 五節句の一つ。春の七種を入れた粥を食べ、無病息災を祈る。
このころ
- 県召除目(あがためしのじもく)
- 春の除目。地方官の任命。
十七日
- 射礼(じゃらい)
- 建礼門の前で、親王以下五位以上、六衛府の者が弓を射る。
- 賭弓(のりゆみ)
- 宮中で弓場殿で左右近衛府・兵衛府の舎人が弓の技を競う
- 子の日の遊び(ねのひのあそび)
- 正月最初の子の日に野に出て小松を引き、若菜を摘んで千代を祝う。陰陽思想の行事が、若菜摘みの風習と習合したもの。
立春の前日
- 節分(せつぶん)
- 豆を撒いて鬼を追い払う。
二月(如月・きさらぎ)
四日
- 祈年祭(としのごいまつり)
- 五穀豊穣を祈る。
十五日
- 涅槃会(ねはんえ)
- 釈迦が入滅した日とされ、法会を行なう。
春分の日
- 彼岸会(ひがんえ)
- 春分の日を中日として、前後七日間の法要。
三月(弥生・やよい)
三日
- 上巳(じょうし)
- 五節句の一つ。宮中では曲水の行事。民間では流し雛がこなわれ、後に雛祭りに。
四月(卯月・うづき)
一日
- 二孟旬(にもうじゅん)
- 夏(四月)と冬(十月)の一日に、天皇が群臣を集めて宴を行なう。
- 衣更(ころもがえ)
- 装束、調度を夏物に変える。
八日
- 灌仏会(かんぶつえ)
- 釈迦生誕の日の法会。花祭り。
中の酉の日
- 賀茂の祭(かものまつり)
- 賀茂神社の例祭。葵祭のこと。
五月(皐月・さつき)
五日
- 端午(たんご)
- 五節句の一つ。邪気払いの菖蒲を軒に飾る。
- 賀茂競馬(かものくらべうま)
- 上賀茂神社の境内で行なわれる競馬。
六月(水無月・みなづき)
晦日
- 大祓(おおはらえ)
- 水無月祓・夏越祓ともいう。上半期のみそぎ。
七月(文月・ふみづき)
七日
- 七夕(たなばた)
- 乞巧奠(きこうでん)とも。五節句の一つ。牽牛・織女を祭る。
十五日ごろ
- 盂蘭盆会(うらぼんえ)
- 先祖の霊を祭る。
二十八日
- 相撲節会(すまいのせちえ)
- 全国から力士が召され、宮中で相撲をとる。
八月(葉月・はづき)
一日
- 八朔(はっさく)
- 豊作を祈願する。朔は一日の意。
十五日
- 中秋(ちゅうしゅう)
- 月見をし、すすきや団子を供える。
- 石清水放生会(いわしみずほうじょうえ)
- 石清水八幡宮の例祭。鳥や魚を放つ法会。
秋分の日
- 彼岸会(ひがんえ)
- 秋分の日を中日として、前後七日間の法要。
九月(長月・ながつき)
九日
- 重陽(ちょうよう)
- 五節句の一つ。重九・菊の節句とも。菊酒で長寿を祈る。
このころ
- 司召除目(つかさめしのじもく)
- 秋の除目。中央官の任命。
十月(神無月・かんなづき)
一日
- 衣更(ころもがえ)
- 装束、調度を冬物に変える。
上の亥の日
- 亥の子の祝い(いのこのいわい)
- 「亥の子餅」を食べる。室町以降は中の亥の日。
十一月(霜月・しもつき)
十五日
- 七五三(しちごさん)
- 男子は三歳・五歳、女子は三歳・七歳のとき氏神に詣でる。
中の卯の日
- 新嘗祭(にいなめまつり)
- 新米を天皇が神に供える。
中の辰の日
- 豊明節会(とよあかりのせちえ)
- 新嘗祭の翌日、天皇が豊楽殿で新米を食べ、宴を挙行する。
十二月(師走・しわす)
十三日
- 事始(ことはじめ)
- 新年の準備を始める。
十九日
- 御仏名(おぶつみょう)
- 十九日から三日間、宮中で読経。
晦日
- 大祓(おおはらえ)
- 親王以下すべての官人が朱雀門で一年の穢や罪を祓う。
- 追儺(ついな)
- 舎人が鬼に扮して、桃の弓・葦の矢で追い払う。「鬼やらい」とも。近世以降節分の行事に。
参考
- 『年中行事事典』(西角井正慶編・東京堂出版・昭和33年5月)
- 講談社学術文庫『民間暦』(宮本常一著・講談社・昭和60年12月)
rhizome/日本の年中行事.txt · 最終更新: 2014/03/18 13:44 by Satoshi Nakagawa