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rhizome:折句

折句

おりく

和歌の修辞法の一つ。

物の名前を歌の各句の最初に入れて読み込む方法。修辞的な効果よりも、言葉遊び的な要素が強い。

まあ、あいうえお作文みたいなもんですな。

  • 唐衣(らころも)/つつなれにし/ましあれば/るばる来きぬる/旅(び)をしぞおもふ 『伊勢物語
    • 「杜若(かきつばた)」が読み込まれている。

また、各句の最初と最後に読み込む方法を「沓冠(くつかうぶり・くつかむり)という。

  • もすずざめのかりまくらそでも秋だてなきか 『続草庵集』538 兼好法師
    • 「米たまへ(よねたまへ)銭もほし(ぜにもほし)」が読み込まれている。
    • この場合、「ぜにもほし」は下から上へ読むようになっているが、上から順番に読む方が多い。
rhizome/折句.txt · 最終更新: 2014/04/07 03:42 by Satoshi Nakagawa