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世継物語

第33話 衛門尉なりける者のえせなる親を持ちて・・・

校訂本文

今は昔、衛門尉なりける者の、えせなる親を持ちて、「人の見る。面伏せなり」とて、伊予の国より上りけるが、海に親を落し入れてけるを、人、心憂がりてあさましがりけり。

「七月十五日に盆を奉る」とて、急ぐを見給ひて、道命阿闍梨(あざり)

  わだつ海に親を押し入れてこの主の盆する見るぞ哀れなりける

翻刻

今は昔衛門尉成ける物のゑせなるおやをもちて人
のみるおもてふせ也とて伊予の国よりのぼりけるか
海に親をおとし入てけるを人心うがりてあさましかり
けり七月十五日にほんを奉るとていそぐを見給て道
命あさり/18ウ
  わだつ海におやをおし入て此ぬしのほんするみるぞ哀成ける/19オ
text/yotsugi/yotsugi033.txt · 最終更新: 2014/09/25 02:33 by Satoshi Nakagawa
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