ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:sesuisho:n_sesuisho6-108

醒睡笑 巻6 推はちがうた

25 瓦焼く者の近所に天下一の見目悪き娘を持ちたる人あり・・・

校訂本文

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

瓦焼く者の近所に、天下一の見目悪(わろ)き娘を持ちたる人あり。かの娘、二十四・五にて死にたり。瓦焼き、かの親のもとに行き大きになく。「何事の愁ひに、さほどまて悲しぶや」と問ふ時、「いな、この後、鬼瓦の手本が無うなりて、力落いた」と。

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

翻刻

一 瓦やく者の近所に天下一のみめわろき娘を
  持たる人有彼娘廿四五にて死たり瓦焼彼親
  のもとに行大になく何事の愁にさほとまてか
  なしふやととふ時いな此後鬼瓦の手本かなふ/n6-53r
  なりてちからおといたと/n6-53l
text/sesuisho/n_sesuisho6-108.txt · 最終更新: 2022/05/29 12:42 by Satoshi Nakagawa