ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:sesuisho:n_sesuisho6-034

醒睡笑 巻6 児の噂

34 児と寝ねたるに法師口を吸ふとていかがありけん歯を一つ吸ひ抜きたり・・・

校訂本文

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

児(ちご)と寝(い)ねたるに、法師、口を吸ふとて、いかがありけん、歯を一つ吸ひ抜きたり。肝をつぶし暇(いとま)乞ひまでもなく、逃げて帰り、静かに火を灯(とぼ)し見れば、麦飯にてぞ候ひける。

ふたしなみな児のありさまや1)

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

翻刻

一 児といねたるに法師口をすふとていかかあ
  りけん歯を一つすひぬきたり肝をつふし暇
  こひまてもなくにけてかへりしつかに火をと
  ほし見れは麦飯にてそ候ける
    ふたしなみな児のありさまや/n6-17r
1)
底本この文数文字下げで小書き。
text/sesuisho/n_sesuisho6-034.txt · 最終更新: 2022/04/24 13:04 by Satoshi Nakagawa