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text:sesuisho:n_sesuisho3-026

醒睡笑 巻3 不文字

7 手跡の讃嘆ある席にて口あれば言ふことと・・・

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手跡(しゆせき)の讃嘆(さんだん)ある席にて、口あれば言ふことと、「伏見院殿・また後奈良院殿・後柏原院殿のは1)、みな勅筆(ちよくひつ)と仰せ候ふが、近衛殿2)のをば何とて勅筆とは申さぬぞ。不審な」。

我身の恥をわれとあらはす

犬桜(いぬざくら)咲かでも春を送れかし

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一 手跡の讃嘆(さんたん)ある席(せき)にて口あれはいふ事と
  伏見院殿又後奈良院殿(こならゐん)後柏原院殿(こかしわばらのいん)のは
  はみな勅筆(ちよひつ)とおほせ候か近衛殿のをはなに
  とて勅筆とは申さぬそふしんな
    我身の恥をわれとあらはす
   犬桜さかても春を送れかし/n3-14r
1)
「のは」は底本「のはは」。衍字とみて一字削除。
2)
近衛信尹
text/sesuisho/n_sesuisho3-026.txt · 最終更新: 2021/09/22 13:18 by Satoshi Nakagawa