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text:sesuisho:n_sesuisho2-061

醒睡笑 巻2 躻(うつけ)

29 振舞ひの時亭主出でて何も不調法に候ふゆゑ・・・

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振舞ひの時、亭主出でて、「何も不調法(ぶてうはう)に候ふゆゑ、粗相にちんと1)いたいた」と言ふ時、挨拶の人、箸を取り直し、「まことにこれよりほか、ちんと2)させられやうはござあるまい」と。

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一 振舞の時亭主出てなにも不調法に候ゆへ
  そさうにちんといたひたといふ時あいさつの人
  箸をとりなをしまことにこれよりほか
  ちんとさせられやうは御座あるまいと/n2-35r
1)
「ちょっと」の意
2)
「きちんと」の意。
text/sesuisho/n_sesuisho2-061.txt · 最終更新: 2021/08/13 19:27 by Satoshi Nakagawa