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蒙求和歌

第14第33話(233) 不疑誣金

校訂本文

不疑誣金

漢の直不疑は南陽の人なり。文帝の時、郎としてつかへけり。

同舎の郎、金(こがね)を失なへりけり。金の主、不疑を疑へりけり。不疑、あらがはずして、金を買ひて、償(つぐの)ひ返しけるを、うるはしく、金盗みたる人見て、「あさまし」と思ひて、金を主(ぬし)に返してけり。

金の主、おほきに恥ぢ悲しびけり。世の人、これを長者とぞ讃めける。

  夢にだにまだ見ぬ夜半(よは)の濡れ衣は返して後(のち)ぞおどろかれける

翻刻

不疑誈金  漢ノ直不疑ハ南陽ノ人也文帝ノト/キ郎トシテツカヘケリ同舎ノ郎コカネヲ
ウシナヘリケリコカネノヌシ不疑ヲウタカヘリケリ不疑アラ
カハスシテ金ヲカヒテツクノヒカヘシケルヲウルハシク金ヌスミタル
人ミテアサマシトヲモヒテコカネヲヌシニカヘシテケリコカネノ
ヌシヲホキニハチカナシヒケリヨノ人コレヲ長者トソホメケル
          ユメニタニマタミヌヨハノヌレキヌハ
          カヘシテノチソヲトロカレケル/d2-50r
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka14-33.txt · 最終更新: 2018/04/03 11:59 by Satoshi Nakagawa
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