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蒙求和歌

第14第6話(206) 魯恭馴翟

校訂本文

魯恭馴翟1)

魯恭は中牟の令なり。徳政を行ひ。慈愛を施しければ、国富み、人楽しべり。

司徒袁安、使(つかひ)を遣りて、見せしむるに、実(まこと)なり。使、魯恭が桑木の陰(かげ)に休む所に至れり。小児あり。傍らに一つの雉あり。使ひ人、小児に問ひていはく、「雉傍らにあり。なんぢ、何ぞ補へざる。」小児、答へていはく、「雉、まさに雛なり。われになつけり。いたはしく思ふゆゑに、捕へず」と言へり。

時に使ひ人のいはく、「君、すでに三異あり。一に、蝗虫の境(さかひ)に入らざること。徳を積みて、災を払ふなり。二に、雉、まさになつけり。仁すなはち鳥獣に及べり。三には、小児、仁心あり。この三(み)つの異を讃めて去りぬ。後に、司徒に至れり。

  嬉しと沢辺の雉子(きぎす)慕ひ来し道ある里のあとをたづねて

翻刻

魯恭馴翟  〃〃ハ中牟ノ令ナリ徳政ヲヲコナヒ慈/愛ヲホトコシケレハ国トミ人タノシヘリ司
徒袁安ツカヒヲヤリテミセシムルニ実ナリツカヒ魯恭カ桑木ノ
カケニヤスムトコロニイタレリ小児アリカタハラニヒトツノ雉アリ
ツカヒ人小児ニトヒテイハクキシカタハラニアリ汝何不補小児
コタエテ云クキシマサニヒナナリワレニナツケリイタハシク思ユエニ
トラヘスト云リトキニツカヒ人ノ云ク君ステニ三異アリ一ニ蝗虫ノ
サカヒニイラサルコト徳ヲツミテ災ヲハラフナリ二ニキシマサニナツ
ケリ仁スナハチ鳥獣ニヲヨヘリ三ニハ小児仁心アリコノミツノ
異ヲホメテサリヌノチニ司徒ニイタレリ
  ウレシトヤサハヘノキキスシタヒコシ
  ミチアルサトノアトヲタツネテ/d2-41l
1)
通常「魯恭馴雉」
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka14-06.txt · 最終更新: 2018/03/17 14:59 by Satoshi Nakagawa
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