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蒙求和歌

第1第4話(4) 干木富義 鶯

校訂本文

干木富義 鶯

段干木、隠居して、世の交はりを好まざりけり。

魏の文侯、干木が賢きことを知りて、しきりに召せどもしたがはず。文侯、干木が家過ぐるごとに、車より降りずといふことなし。

人々、このことを怪しみけり。「君、いやしくも国の主(あるじ)として、たやすく人を敬ふこと、その心を得がたし」と言ふ。文侯いはく、「われは財に富めり。干木は義に富めり。このゆゑに、義を敬ふなり」とぞ聞こえける。

  鶯(うぐひす)のあるじなりける谷の戸を見捨ててだにに過ぎむものかは

翻刻

干木富義 鶯
段干木隠居シテヨノマシハリヲコノマサリケリ魏ノ文
侯干木カ賢コキ事ヲ知テシキリニ召セトモシタカハス文
侯干木カ家スクルコトニ車ヨリヲリスト云コトナシ/d1-8l
人々此事ヲアヤシミケリ君イヤシクモ国ノアルシトシテ
タヤスク人ヲウヤマウコト其ノ心ヲエカタシト云文侯云我ハ
財ニトメリ干木ハ義ニトメリ此故ニ義ヲウヤマウナリ
トソキコヘケル
  ウクヒスノアルシナリケルタニノトヲミステテタニニスキム物カハ/d1-9r
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka01-04.txt · 最終更新: 2017/10/09 22:51 by Satoshi Nakagawa
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