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今昔物語集

巻22第3話 房前大臣始北家語 第三

今昔、房前の大臣と申ける人御けり。此れは淡海公の二郎也。

身の才止事無く御ければ、淡海公失給て後に、世の思え微妙(めでた)くして、程無く大臣まで成上り給ひにけり。淡海公の御子四人御ける中に、此の大臣家を継て、此れを北家の初と申す。今日于今、氏の長者として栄給ふは、只此の大臣の御流也。

此の大臣をば亦可咲門と申す。亦河内の大臣と申しけり。其れは河内の国渋河郡□□の郷と云ふ所に山居を造て、微妙く可咲(をかし)くして住給ければ也。

此の大臣の御子には、大納言真楯と申す人なむ御ける。其の大納言は年若くして大臣にも至給で失にければ、其の御子に内麿と申ける人なむ大臣まで至て、其の家を継て御ましけるとなむ語り伝へたるとや。

text/k_konjaku/k_konjaku22-3.txt · 最終更新: 2014/09/14 01:23 by Satoshi Nakagawa
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