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今昔物語集

巻1第35話 舎衛城人以伎楽供養仏語 第卅五

今昔、天竺の舎衛城の中に、諸の人有て、自の身を荘厳して、伎楽を唱て、城を出て遊戯す。

城の門に至る間、仏1)、諸の御弟子等を引具し給て、乞食し給まはむと為るに、此の伎楽を唱ふる輩、仏を見奉て、歓喜し礼拝して、伎楽を唱て、仏及び、御弟子の比丘僧を供養して去ぬ。

仏、此れを見給て、微咲して、阿難に告て宣はく、「此の伎楽を唱て我を供養しつる輩、此の功徳に依て、来らむ世、一百劫の間、三悪道に堕ちずして、天上人中に生れて、常楽を受くべし。一百劫の後は、皆辟支仏と成るべし。名をば、一に同くして『妙声』と云ふべし」と説給けり。

然れば、若し、人有りて、伎楽を成て、三宝を供養せむ功徳、無量なるべしとなむ、語り伝へたるとや。

1)
釈迦
text/k_konjaku/k_konjaku1-35.txt · 最終更新: 2016/05/06 22:17 by Satoshi Nakagawa
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