ちょうぶんせい(660?〜741?)
唐代の文人。日本では張文成で知られるが、文成は字で、名は鷟(さく)。陸沢(河北省)の人。
『旧唐書』149巻・『新唐書』161巻に伝がある。
それによると、679年に進士に及第し、他の試験にも首席で及第したことから「青銭学士」(青銅貨の穴にひもを通せるようにあたる)と呼ばれた。
また、その文章は、日本や朝鮮の使者が高額で買い求めるほどだったという。
著作に伝奇小説『遊仙窟』、科挙試験の模範解答集『龍筋追鳳随判』、逸事の集成『朝野僉載』が伝わる。