くまたがり
「句またぎ」ともいう。
和歌や俳句などの定型詩において、句の切れ目と無関係に意味がつながること。
例えば、
きりぎりす夜寒に秋のなるままによわるか声のとほざかりゆく(西行)
を、句で分けると、
きりぎりす/夜寒に秋の/なるままに/よわるか声の/とほざかりゆく
となるが、意味上は
きりぎりす/夜寒に/秋のなるままに/よわるか/声のとほざかりゆく
と分けられる。この「夜寒に/秋のなるままに」や「よわるか/声のとほざかりゆく」を句またがりという。