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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka01-06

文書の過去の版を表示しています。


蒙求和歌

第1第6話(6) 張敞画眉 柳 平陽人

校訂本文

張敞画眉1) 柳 平陽人

張敞、京兆尹たり。経術に明らかなり。所々に賢をあらはし、善を施せり。人の過をなだめ、事に触れて2)、情け深かりき。

女の眉(まゆ)をよく作りければ、ありとある女、好み学びけり。長安中に、「張京北が画眉」とて、讃め伝へける。

心をぞ誰もそめける佐保姫(さほひめ)の柳の眉(まゆ)の((底本「マツノ」。諸本により訂正。))あけぼのの色

翻刻

張敞盡眉 柳 平陽人
張敞京兆尹たり経術に明らかなり所々に賢をあらはし
善をほとこせり人の過をなため事に触て長安中に/d1-9r
張京北か盡眉とてほめつたへけるなさけふかかりき女の
まゆをよくつくりけれはありとある女このみまなひけり
  心をそたれもそめけるさをひめのやなきのまつのあけほののいろ/d1-9l
1)
底本及び宮内庁書陵部本、「畫(画)」を「盡」に作る。『蒙求』本文により訂正。以下同じ。
2)
底本、以下叙述に混乱がある。諸本を参考に文脈により修正した。
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka01-06.1507556885.txt.gz · 最終更新: 2017/10/09 22:48 by Satoshi Nakagawa