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text:ise:sag_ise121

伊勢物語

第121段 昔男梅壺より雨に濡れて人のまかり出づるを見て・・・

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昔、男、梅壺より雨に濡れて、人のまかり出づるを見て、

  鶯の花を縫ふてふ笠もがな濡るめる人に着せてかへさむ

返し、

  鶯の花を縫ふてふ笠はいな思ひをつけよ干してかへさん

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翻刻

むかしおとこ梅つほより雨にぬれて
人のまかりいつるを見て
  うくひすの花をぬふてふかさもかな
  ぬるめる人にきせてかへさむ/s121r

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/121?ln=ja

返し
  鶯のはなをぬふてふかさはいな
  おもひをつけよほしてかへさん/s122r

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/122?ln=ja

text/ise/sag_ise121.txt · 最終更新: 2024/03/02 22:26 by Satoshi Nakagawa