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text:ise:sag_ise007

伊勢物語

第7段 昔男ありけり京にありわびて東に行きけるに・・・

校訂本文

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昔、男ありけり。京にありわびて、東(あづま)に行(い)きけるに、伊勢・尾張のあはひの海づらをゆくに、波のいと白く立つを見て、

  いとどしく過ぎ行くかたの恋ひしきにうらやましくもかへる波かな

となん詠めりける。

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挿絵

第7段

翻刻

むかし男ありけり京にありわひて
あつまにいきけるにいせおはりのあはひ
のうみつらをゆくになみのいとしろくた
つを見て
  いととしく過行かたの恋しきに
  うらやましくもかへるなみかな
となんよめりける/s15l

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/15?ln=ja

【絵】/s16r

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/16?ln=ja

text/ise/sag_ise007.txt · 最終更新: 2023/11/23 15:50 by Satoshi Nakagawa