せんじゅうしょう
9巻121話(略本系は58話)からなる、仏教説話集。作者は西行に仮託されている。
成立年代は諸説あるが、西行没後であることは間違いないとみられる。
西行によるとされる、話末評語が長く、中には西行の一人称で語られる説話もある。
また、西行作と伝えられたことにより、御伽草子『西行物語』、謡曲「雨月」、上田秋成『雨月物語』などに素材を用いられた。
『続群書類従』第三十二輯巻953に収録。