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- 98 内宴は弘仁年中に始まりたりけるが長元より後絶えて行なはれず・・・
- 「二反」は底本小書。以下同じ。))・鳥の破・席田(むしろだ)二反・賀殿(かてん)の急・美作二反、律、伊勢の海・万歳楽・青柳・五常楽・更衣(ころもがへ)、これら((「これら」は底本「われら」。諸本により訂正... )篳篥・中将俊通朝臣((藤原俊通))箏・実国朝臣((藤原実国))笛。安名尊・鳥の破・美作・賀殿の急・伊勢の海・万歳楽・更衣・三台の急・五常楽の急。このたびの遊び、ことにおもしろかりければ、主上興に入らせお... 90287/viewer/83 へし呂安名尊(二反)鳥破席田(二反)賀殿急美作(二反) 律伊勢海万歳楽青柳五常楽更衣われらをそ 奏せられける抑大監物周光はちか比の侍学生の中 にきこえある... ふ事なし内大臣拍子梅察重 通笙新三位季行卿篳篥中将俊通朝臣箏 実国朝臣笛安名尊鳥破美作賀殿急伊勢 海万歳楽更衣三臺急五常楽急このたひの遊こ とにおもしろかりけれは主上興に入せをはしましけり
- 692 東大寺の上人春豪房伊勢の海一志の浦にて海人蛤を捕りけるを見給ひて・・・
- [[index.html|古今著聞集]] 魚虫禽獣第三十 ====== 692 東大寺の上人春豪房伊勢の海一志の浦にて海人蛤を捕りけるを見給ひて・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 東大寺の上人春豪房、伊勢の海一志(いちし)の浦にて、海人(あま)蛤(はまぐり)を捕りけるを見給ひて、あはれみをなして、みな買... なん。 放生の功徳もことによるべきにこそ。ただの人の放生するをすら歎き侍るなれば、まして大神宮((伊勢神宮))の御前に参りて、生死を離れんことは、まことに疑ひあらじ。 ===== 翻刻 ===== 東大寺上人春豪房伊勢海いちしの浦にて海人 はまくりをとりけるを見たまひてあはれみをなし てみな買とりて海に入られ
- 9 同年中大中臣佐国祭主になりたりけるを・・・
- とく大きなる誤りあり。行はるるむね、みな道理に背けり。早く召し返すべきよし、奏聞すべし。佐国、いまだ伊勢国の堺を出でざるに、召すべきなり。勅定を待たば遅かりぬべし。これより使(つかひ)を遣はして召し返すべ... おこなはるるむねみな道理にそむけり早くめし/s15r かへすへきよし奏聞すへし佐国いまた伊勢国の堺 を出さるにめすへき也勅定をまたはをそかりぬへし これより使をつかはしてめしかへすへし
- 164 祭主神祇伯親定伊勢国いはでといふ所に堂を建てて瞻西上人を請じて・・・
- [[index.html|古今著聞集]] 和歌第六 ====== 164 祭主神祇伯親定伊勢国いはでといふ所に堂を建てて瞻西上人を請じて・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 祭主神祇伯親定((大中臣親定))、伊勢国いはでといふ所に堂を建てて、瞻西上人を請じて、供養を遂げけり。その布施にてぞ雲居寺をば造畢(ざうひ... りて」。諸本により訂正。))、これを記すなり。 ===== 翻刻 ===== 祭主神祇伯親定伊勢国いはてといふ所に堂をたてて 瞻西上人を請して供養をとけけり其布施にてそ 雲居寺をは造畢せら
- 469 従二位家隆卿は若くより後世の勤めなかりけるが・・・
- き洗ひて、よき筵(むしろ)など敷かせられける。 親父(しんぶ)身まかりて次の年、服脱ぎて侍りて後、伊勢に下りて侍りしに、いくほどなくて、母た身まかりにしかば、急ぎ上りて侍りしに、隆佑((藤原隆佑。家隆の... ち帰り藤の衣やしぼるらん尽くし果てにし涙と思へば いかばかりをりしく波に立ちにけん人もかれにし伊勢の浜荻 ===== 翻刻 ===== 従二位家隆卿はわかくより後世のつとめなかりける か... けるさていたたきあらひてよきむしろな としかせられける 親父身まかりて次の年服ぬきて侍てのち伊勢に下て/s367r 侍しにいく程なくて母又身まかりにしかはいそきのほり て侍しに隆佑のもと
- 611 これも仁治のころ伊勢国書生荘より百姓なりける法師上りて・・・
- [[index.html|古今著聞集]] 変化第二十七 ====== 611 これも仁治のころ伊勢国書生荘より百姓なりける法師上りて・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== これも仁治のころ伊勢国書生荘より、百姓なりける法師上りて、五条坊門富小路に宿りてゐたりけり。役果てて下りけるに、同じ荘に... とかく命生けて問ひければ、かく語りけるとなん。 ===== 翻刻 ===== これも仁治の比伊勢国書生庄より百姓なりける 法師のほりて五条坊門冨小路にやとりて居たり けり役はててくたりける
- 712 伊勢国別保といふ所へ前刑部少輔忠盛朝臣下りたりけるに・・・
- [[index.html|古今著聞集]] 魚虫禽獣第三十 ====== 712 伊勢国別保といふ所へ前刑部少輔忠盛朝臣下りたりけるに・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 伊勢国別保といふ所へ、前刑部少輔忠盛朝臣((平忠盛))下りたりけるに、浦人、日ごとに網を引きけるに、ある... けるとぞ。 人魚といふなるは、これ体(てい)の物なるにや。 ===== 翻刻 ===== 伊勢国別保といふ所へ前刑部少輔忠盛朝臣くたり たりけるに浦人日ことに網をひきけるに或日大なる/s55
- 1(序) 天地いまだ分かれず渾沌鶏の子のごとし・・・
- り、民豊かなり。 第十一代垂仁天皇二十五年三月に、天照御神(あまてるおほんかみ)の御教へに従ひて、伊勢国五十鈴の河上にいはひ奉りて、第二皇女(ひめみこ)倭姫(やまとひめの)命を斎宮に奉られけり。 凡そ... 民ゆたかなり 第十一代垂仁天皇廿五年三月にあまてる御神(オホンカミ)の 御をしへにしたかひて伊勢国五十鈴(イススノ)河上にいわひ 奉りて第二皇女(ヒメミコ)倭姫(ヤマトヒメノ)命を斎宮にたてま
- 131 高倉院の風月の御才は昔にも恥ぢぬ御事とぞ世の人申しける・・・
- く。少将雅賢朝臣((藤原雅賢))、和琴(わごん)を弾じけり。呂、安名尊・鳥の破・席田・賀殿の急。律、伊勢の海・万歳楽・五常楽の急。 御遊果てて詩を置く。兼光を召して講ぜられけり。その後、太政大臣、御製を... をしらふ頭中将 定能朝臣篳篥をふく少将雅賢朝臣和琴を 弾しけり呂安名尊鳥破席田賀殿急律 伊勢海万歳楽五常楽急御遊はてて詩ををく 兼光をめして講せられけり其後太政大臣御製を 給はりて文臺
- 282 久安三年九月十二日法皇天王寺へ御幸ありけり・・・
- 」。諸本により訂正。))・老君子(らうくじ)・廻忽(くわいこつ)・甘州(かむしう)・陪臚(ばいろ)・伊勢海(いせのうみ)・我門(わがもん)・更衣(ころもがへ)・浅水橋(あさむづのはし)・鴛鳧(をし)。盤渉... 鳥破同急賀殿急安名尊妹与我次平調万歳楽慶 雲楽三臺破同急五常楽同急捙南老君子廻忽甘 州陪臚伊勢海我門更衣浅水橋鴛鳧盤渉調 秋風楽(初一帖/後二三帖)鳥向楽万秋楽(一帖)蘇合(三五帖)急採老蘇
- 393 永承五年四月二十六日麗景殿の女御に絵合ありけり・・・
- とぎす)などこそあるべきを、「大殿((藤原頼宗))の歌合の侍れば」とて、鶴にかへられけるなり。相模・伊勢大輔・左衛門命婦ぞ詠み侍りける。女房二十人、十人づつを分かちて、おのおの絵描く人を伝へ伝へに尋ねて描... る此比は郭公なと こそあるへきを大殿哥合の侍れはとて鶴に/s296r かへられけるなり相模伊勢大輔左衛門命婦そ読侍 ける女房廿人十人つつをわかちて各絵よく人を伝々 に尋てかかせけり寝殿の
- 435 正上座といふ弓の上手若かりける時三河国より熊野へ渡りけるに・・・
- 校訂本文 ===== 正上座((行快))といふ弓の上手、若かりける時、三河国より熊野へ渡りけるに、伊勢国いらごの渡りにて海賊にあひにけり。 悪徒等が舟すでに((「すでに」は底本「すてゝ」。諸本により訂... === 翻刻 ===== 正上座といふ弓の上手わかかりける時参川国 より熊野へわたりけるに伊勢国いらこのわたりにて/s332l http://kotenseki.nijl.ac.jp/bibl
- 450 康和四年二月九日、御賀の試楽ありけり・・・
- 臣和琴、左中将宗輔朝臣笙、俊頼朝臣篳篥、越前守家保((藤原家保))笙。呂、安名尊・席田・鳥の破。律、伊勢海・三台の急なりけり。 十八日、鳥羽の南殿に行幸なりて、御賀の事ありけり。二十日、後宴を行なはれけ... 臣笙有賢朝臣和琴左中将/s356r 宗輔朝臣笙俊頼朝臣篳篥越前守家保笙呂 安名尊席田鳥破律伊勢海三臺急なりけり十八 日鳥羽南殿に行幸なりて御賀事ありけり廿日後 宴をおこなはれける舟楽など
- 544 外宮権禰宜度会神主盛広三河国なる女をむかへて妻にしたりけるに・・・
- 言ひけるを聞きて、妻、「よにやすきことなり。されど、のたまふ、まことならば、不定のことなり。『まらは伊勢まら』とて、最上の名を得たれども、なんぢが物は、人知れず小さく弱くて、ありがひなき物なり。筑紫の女の... nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/430 不定の事也まらは伊勢まらとて最上の名をえ たれとも汝か物は人しれすちいさくよはくてありかひ なき物なりつくしの女
- 26 俊乗房東大寺建立の願を発してその祈請のために大神宮に詣でて・・・
- = ===== 校訂本文 ===== 俊乗房、東大寺建立の願を発して、その祈請のために大神宮((伊勢神宮))に詣でて、内宮に七箇日参籠、七日満つ夜の夢に、宝珠を給はると見侍りけるほどに、その朝、袖より