醒睡笑 巻8 かすり
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会下僧(ゑげそう)に斎を据ゆる菜に蕨(わらび)あり。つひに服せず。施主、「いかなれば、蕨をば食せられぬぞ」と。「人の口焼かうとて1)」。「大事候ふまい。けしあへ2)にしてさうほどに」。
花を折るかと人や見るらん
躑躅(つつじ)咲く木の下蕨手をあげて
一 会下僧に斎をすゆる菜に蕨あり終に 服せす施主如何なれは蕨をは食せられ ぬそと人の口やかうとて大事候まいけし あへにしてさうほとに 花を折かと人や見るらん 躑躅咲木のした蕨手をあけて/n8-39r