醒睡笑 巻8 頓作
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誕一検校(たんいちけんげう)、ある座敷にて、物語のついで1)、癪2)にはとかく身を使ふよし」と聞き、「目のよき茶磨(ちやうす)を、癪の薬に挽かばや」と望めるを、七尾検校受記一(じゆきいち)3)ゐあはせて、
検校の目のよき4)茶磨もとむるは手びき5)にせんと思ふなりけり
一 誕一検校ある座敷にて物かたりのつめて積/n8-23l
にはとかく身をつかふよしとききめのよき茶 磨を積のくすりにひかばやと望めるを七 尾検校受記一ゐあはせて 検校の目のよき茶磨もとむるは 手ひきにせんとおもふなりけり/n8-24r