醒睡笑 巻7 舞
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殊勝なる長老の、十番切を舞ふを聞きて、落涙止まらず。後、「さてさて、十郎五郎の兄弟は気の短い人や、やれ。まちとこらへられたらば、殺さずとも敵(かたき)が死なうものを」と。
一 殊勝(しゆせう)なる長老の十番切(ばんぎり)をまうを聞て/n7-57l
落涙(らくるい)とまらず後(のち)さてさて十郎五郎の兄弟(きやうたい) は気のみじかひ人ややれまちとこら へられたらばころさずともかたきかしな ふ物をと/n7-58r