醒睡笑 巻7 謡
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奥州に幣(みてぐら)といふ武家あり。かの館にて、能に鉄輪(かなわ)をしかかり、「恐しや、みてぐらに」と言ふを行き当たり、にはかに直し、「おそろしや股ぐらに三十番神おはします1)」と。
あさましき神のゐどころや2)。
一 奥州にみてぐらといふ武家あり彼館にて 能に鉄輪をしかかりおそろしやみてぐら にといふをゆきあたり俄(にはか)になをしおそろ しや股(またぐら)に三十番神おはしますと あさましき神のゐところや/n7-47l