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醒睡笑 巻5 上戸

15 酒半ばに亭主出で御返しをば右手より候はんと言ふ・・・

校訂本文

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酒半ばに亭主出で、「御1)返しをば、右手より候はん」と言ふ。「ともかくも」とて、飯器(はんき)に受くる時、「それは左ではおりないか」。「なかなか。こなたからは左、そなたからは右なり。亭主よりの指図なれば、客は仰せのままに受くる」と。

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翻刻

一 酒なかはに亭主出け返をは右てより候はんと
  いふともかくもとて飯器(はんき)にうくる時それは
  左てはおりないか中々こなたからは左そなた
  からは右なり亭主よりのさしづなれば
  客はおほせのままにうくると/n5-45r
1)
「御」は底本「け」。諸本により訂正。