醒睡笑 巻3 自堕落
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あまりに斎(とき)を食ひ過ごして、腹便々(はらべんべん)と帰るさに、持ちたる数珠を落しながら、うつむかんやうなきままに、足の指にて挟みつつ、「数珠御免あれ」と申せしも、ちと自堕落の類かや。
一 あまりに斎(とき)をくひ過して腹便々(はらべんべん)と帰る さにもちたる数珠(じゆす)をおとしなからうつむかん やうなきままに足のゆひにてはさみつつしゆす 御免あれと申せしもちとしたらくの類(たぐひ)かや/n3-40r