醒睡笑 巻3 不文字
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底本、欠丁によりこの条の本文の大部分を欠く。他本により補った。
「御札(ぎよさつ)の如く」と文をよむ。かたはらに聞く者問ふ、「御札の如くとは、何といふこころぞや」。人のもとへ文をやりたるその返事のことばぞ」と教ふる。しばらくうなづきゐて、大道をありくに、知る人はたとあふ。「さてもおひさしや」と言葉をかけたれば、「御札のごとく」と申しけり。
かけたれはぎよさつのことくと申けり/n3-20l