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宝物集

ほうぶつしゅう

成立

平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて成立したと考えられる仏教説話集

作者は鹿ケ谷事件により鬼界ヶ島に流された平康頼が帰京後に書いたものと考えられているが、康頼仮託説や増補説もある。

内容

鬼界が島から帰京した男が、釈迦堂に参詣する。夜になって、参詣者たちが人にとっていちばんの宝とは何かという議論をする。隠れ蓑、打ち出の小槌、金、玉、子、命、と議論するがそれぞれ否定され、仏法が一番の宝だということになり、そこにいた僧により仏法が説かれる。

諸本

一巻本から九冊本まで、内容の長短がはなはだしい異本が多い。

参考

本文