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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka13-03 [2018/03/04 12:39] – 作成 Satoshi Nakagawatext:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka13-03 [2018/03/04 12:41] (現在) – [翻刻] Satoshi Nakagawa
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 晋の阮宣((阮修が正しい。))、字は宣子といへり。つねに百(もも)の銭(せに)を杖の先にかけて、徒歩(かち)より酒店のほとりに至りて、一人酔(ゑ)ひ暮らして、帰りけり。 晋の阮宣((阮修が正しい。))、字は宣子といへり。つねに百(もも)の銭(せに)を杖の先にかけて、徒歩(かち)より酒店のほとりに至りて、一人酔(ゑ)ひ暮らして、帰りけり。
  
-時の人、おほきに貴びらるる身なれども、世にも仕へざりけり。 +時の人、おほきに貴びらるる身なれども、世にも仕へざりけり。心を立てて時めく人のもとへも行かざりしかども、酒の方(かた)になりぬれば、かくなむありけり。
- +
-心を立てて時めく人のもとへも行かざりしかども、酒の方(かた)になりぬれば、かくなむありけり。+
  
   うづゑつき帰る家路に迷はぬはももの心ぞしるべなりける   うづゑつき帰る家路に迷はぬはももの心ぞしるべなりける
行 16: 行 14:
 ===== 翻刻 ===== ===== 翻刻 =====
  
-  阮(くえむ)宣杖(ちやう)頭(とう)  晋阮宣字宣子といへりつねに百(ももの)/銭(せにを)つゑのさきにかけてかちより酒店(しゆてんのさかや+  阮(クエム)宣杖(チヤウ)頭(トウ)  晋阮宣字宣子トイヘリツネニ百(モモノ)/銭(セニヲ)ツヱノサキニカケテカチヨリ酒店(シユテンノサカヤ
-  ほとりにいたりてひとりゑいくらしてかへりけりをほきにた +  ホトリニイタリテヒトリヱイクラシテカヘリケリヲホキニタ 
-  ふとひらるるみなれともよにもつかへさりけりをたててときめくのも +  フトヒラルルミナレトモヨニモツカヘサリケリヲタテテトキメクノモ 
-  とへもゆかさりしかとものかたになりぬれはかくなむありけり +  トヘモユカサリシカトモノカタニナリヌレハカクナムアリケリ 
-    うつへつきかへるいへちにまよはぬはもものこころそしるへなりける/d2-32l+    ウツヘツキカヘルイヘチニマヨハヌハモモノココロソシルヘナリケル/d2-32l
  
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka13-03.1520134777.txt.gz · 最終更新: 2018/03/04 12:39 by Satoshi Nakagawa