text:jikkinsho:s_jikkinsho09-04
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text:jikkinsho:s_jikkinsho09-04 [2016/03/04 12:06] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:jikkinsho:s_jikkinsho09-04 [2020/02/29 18:06] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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三条内大臣公教公((藤原公教))の御子、実綱中納言((藤原実綱))、弟(おとうと)の君達、実房((藤原実房))・実国((藤原実国))などに越えられて、 | 三条内大臣公教公((藤原公教))の御子、実綱中納言((藤原実綱))、弟(おとうと)の君達、実房((藤原実房))・実国((藤原実国))などに越えられて、 | ||
- | いかなればわがひとつらのかかるらむうらやましきは秋の雁がね | + | いかなればわが一連(ひとつら)のかかるらむうらやましきは秋の雁がね |
など詠み給ひけんも、恨みは深くこそ、おぼしめしけめども、かかることはなかりき。誠信の目前に、悪趣の報を感ぜしめ給ひけむ、よしなくこそ思ゆれ。 | など詠み給ひけんも、恨みは深くこそ、おぼしめしけめども、かかることはなかりき。誠信の目前に、悪趣の報を感ぜしめ給ひけむ、よしなくこそ思ゆれ。 | ||
- | 顕基中納言の、常は「罪なくて配所の月を見ばや」と云はれけるには似給はず。よき善知識のついでを得ながら、身をむなしくなしはてし、無益(むやく)のことか。 | + | 顕基中納言((藤原顕基))の、常は「罪なくて配所の月を見ばや」と言はれけるには似給はず。よき善知識のついでを得ながら、身をむなしくなしはてし、無益(むやく)のことか。 |
- | これのみならず、寛算が雷となり、清和((清和天皇))の前身の、法華経を悪趣に回向せし、恨みの深きゆゑなり。 | + | これのみならず、寛算が雷となり、清和((清和天皇))の前身の、法華経を悪趣に廻向せし、恨みの深きゆゑなり。 |
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text/jikkinsho/s_jikkinsho09-04.1457060768.txt.gz · 最終更新: 2016/03/04 12:06 by Satoshi Nakagawa