text:jikkinsho:s_jikkinsho06-25

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

--- text:jikkinsho:s_jikkinsho06-25 [2016/01/15 01:10] – 作成 Satoshi Nakagawa
+++ text:jikkinsho:s_jikkinsho06-25 [2016/01/17 23:32] (現在) – [6の25　小野皇后宮二条東洞院の御所にて最勝王経を書かせ給ひけるほどに・・・] Satoshi Nakagawa
@@ 行 1: / 行 1: @@
 十訓抄 第六 忠直を存ずべき事
-====== 6の25　小野皇后宮二条東洞院の御所にて最勝王経を書かせ給ひけるほどに・・・ ======
+====== 6の25　小野皇后宮二条東洞院の御所にて最勝王経を・・・ ======
 ===== 校訂本文 =====
@@ 行 6: / 行 6: @@
 小野皇后宮((藤原歓子・後冷泉天皇皇后))、二条東洞院の御所にて、最勝王経を書かせ給ひけるほどに、夕立して、神落ちて、御殿の内へ入りにけり。
-宮は経を持たせ給ひながら、亡(ばう)せるがごとくにておはしけるに、神のぼり、雲晴れて、御目を開きて、御経を御覧じければ、空紙の所はみな焼けて、文字は一も焼けず残りたりけり。また、奉りたる御衣どもは焦がれたりけれども、御身はつつがもおはしまさざりけり。
+宮は経を持たせ給ひながら、亡(ばう)せるがごとくにておはしけるに、神のぼり、雲晴れて、御目を開きて、御経を御覧じければ、空紙の所はみな焼けて、文字は一つも焼けず残りたりけり。また、奉りたる御衣どもは焦がれたりけれども、御身はつつがもおはしまさざりけり。
 ===== 翻刻 =====
-  廿八小野皇后宮二条東洞院の御所にて、最勝王経を
+  廿八小野皇后宮二条東洞院ノ御所ニテ、最勝王経ヲ
-      かかせ玉ひける程に、ゆふたちして神おちて御殿の内へ／k79
+      カカセ玉ヒケル程ニ、ユフタチシテ神オチテ御殿ノ内ヘ／k79
-      入にけり、宮は経をもたせ給なから、亡せるか如くにて
+      入ニケリ、宮ハ経ヲモタセ給ナカラ、亡セルカ如クニテ
-      おはしけるに、かみのほり雲はれて、御目を開て御
+      オハシケルニ、カミノホリ雲ハレテ、御目ヲ開テ御
-      経を御覧しけれは、空紙の所は皆やけて、文字は一
+      経ヲ御覧シケレハ、空紙ノ所ハ皆ヤケテ、文字ハ一
-      もやけす残たりけり、又たてまつりたる御衣共はこ
+      モヤケス残タリケリ、又タテマツリタル御衣共ハコ
-      かれたりけれとも、御身はつつかもおはしまささりけり、／k80
+      カレタリケレトモ、御身ハツツカモオハシマササリケリ、／k80

text/jikkinsho/s_jikkinsho06-25.1452787806.txt.gz · 最終更新: 2016/01/15 01:10 by Satoshi Nakagawa