text:jikkinsho:s_jikkinsho06-25
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text:jikkinsho:s_jikkinsho06-25 [2016/01/15 01:10] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:jikkinsho:s_jikkinsho06-25 [2016/01/15 01:10] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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小野皇后宮((藤原歓子・後冷泉天皇皇后))、二条東洞院の御所にて、最勝王経を書かせ給ひけるほどに、夕立して、神落ちて、御殿の内へ入りにけり。 | 小野皇后宮((藤原歓子・後冷泉天皇皇后))、二条東洞院の御所にて、最勝王経を書かせ給ひけるほどに、夕立して、神落ちて、御殿の内へ入りにけり。 | ||
- | 宮は経を持たせ給ひながら、亡(ばう)せるがごとくにておはしけるに、神のぼり、雲晴れて、御目を開きて、御経を御覧じければ、空紙の所はみな焼けて、文字は一も焼けず残りたりけり。また、奉りたる御衣どもは焦がれたりけれども、御身はつつがもおはしまさざりけり。 | + | 宮は経を持たせ給ひながら、亡(ばう)せるがごとくにておはしけるに、神のぼり、雲晴れて、御目を開きて、御経を御覧じければ、空紙の所はみな焼けて、文字は一つも焼けず残りたりけり。また、奉りたる御衣どもは焦がれたりけれども、御身はつつがもおはしまさざりけり。 |
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text/jikkinsho/s_jikkinsho06-25.txt · 最終更新: 2016/01/17 23:32 by Satoshi Nakagawa