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text:jikkinsho:s_jikkinsho01-06

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text:jikkinsho:s_jikkinsho01-06 [2015/08/21 12:46] – 作成 Satoshi Nakagawatext:jikkinsho:s_jikkinsho01-06 [2015/08/21 12:47] (現在) Satoshi Nakagawa
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   都ノ物語トテ人コトニシレリコマカニ書ス、蜂ト云   都ノ物語トテ人コトニシレリコマカニ書ス、蜂ト云
-  虫かかるためしあり、 +  虫カカルタメシアリ、 
-  昔中納言和田麿おはしけり其末余 +  昔中納言和田麿オハシケリ其末余 
-  吾大夫云兵者有けり年来三輪のかたは +  吾大夫云兵者有ケリ年来三輪ノカタハ 
-  らにをつくりてよそほひいかめしうしてみける程 +  ラニヲツクリテヨソホヒイカメシウシテミケル程 
-  にせめられて打失れに/k17+  ニセメラレテ打失レニ/k17
  
-  けりからうしてはかり初瀬山 +  ケリカラウシテハカリ初瀬山 
-  けり、敵あさくけれとも用意して笠置云 +  ケリ、敵アサクケレトモ用意シテ笠置云 
-  山寺のいはやのける二三日住けるほとに、 +  山寺ノイハヤノケル二三日住ケルホトニ、 
-  岩にてらものゐをたりけるに、大なる +  岩ニテラモノヰヲタリケルニ、大ナル 
-  蜂りたりけるにゐをくりころさむ +  蜂リタリケルニヰヲクリコロサム 
-  としける、愍みををこしてはなちて云 +  トシケル、愍ミヲヲコシテハナチテ云 
-  ける様、生あるものはたるものなし、前世戒 +  ケル様、生アルモノハタルモノナシ、前世戒 
-  力少くて畜生れたれとも、心あれは事 +  力少クテ畜生レタレトモ、心アレハ事 
-  人らす、恩くする事同かるへし、我敵 +  人ラス、恩クスル事同カルヘシ、我敵 
-  れてからきをみる、身をつみてけむ、/k18+  レテカラキヲミル、身ヲツミテケム、/k18
  
-  必思知れとて其夜かきの水旱 +  必思知レトテ其夜カキノ水旱 
-  袴着たる云様、ひるの仰悉耳にとまりて +  袴着タル云様、ヒルノ仰悉耳ニトマリテ 
-  侍、御志実なし、我つたなきたりと云 +  侍、御志実ナシ、我ツタナキタリト云 
-  へども争其恩さらむ、願我申むままに +  ヘドモ争其恩サラム、願我申ムママニ 
-  構、君敵亡さんと云、誰人のかくはのそと云 +  構、君敵亡サント云、誰人ノカクハノソト云 
-  へは、昼にからまれつるはおのれに云、 +  ヘハ、昼ニカラマレツルハオノレニ云、 
-  怪しなから如何にしてかをはうつへき、我ひた +  怪シナカラ如何ニシテカヲハウツヘキ、我ヒタ 
-  りしもの、十ひうせぬ、城もなしかかりもなし、惣 +  リシモノ、十ヒウセヌ、城モナシカカリモナシ、惣 
-  てたちあふへきもなしといへはなとかくはの +  テタチアフヘキモナシトイヘハナトカクハノ 
-  残りたるものもらむ二三十人斗かまへて/k19+  残リタルモノモラム二三十人斗カマヘテ/k19
  
-  給此後のす四五十はかりあり皆我 +  給此後ノス四五十ハカリアリ皆我 
-  同のもの也、語集めてへたてまつらむに +  同ノモノ也、語集メテヘタテマツラムニ 
-  とか打得給はさらむ、但其軍したまはむはなよせ給 +  トカ打得給ハサラム、但其軍シタマハムハナヨセ給 
-  、本城仮屋てなりひさこつほへいし、 +  、本城仮屋テナリヒサコツホヘイシ、 
-  加様置給やうやうつとはむすれはそこ +  加様置給ヤウヤウツトハムスレハソコ 
-  らむためなりしかしか其日吉らむと +  ラムタメナリシカシカ其日吉ラムト 
-  いぬと思程夢覚ぬうけるへといみし +  イヌト思程夢覚ヌウケルヘトイミシ 
-  、夜にかくれて古郷此彼隠 +  、夜ニカクレテ古郷此彼隠 
-  れおるもの云、我生りとて甲斐なし、最 +  レオルモノ云、我生リトテ甲斐ナシ、最 
-  後一矢ゐてしなはやと思、弓矢はさこそあれ/k20+  後一矢ヰテシナハヤト思、弓矢ハサコソアレ/k20
  
-  男共なとけれは、誠るへきとて五十人はか +  男共ナトケレハ、誠ルヘキトテ五十人ハカ 
-  にけり、仮屋造りてありし夢(ゆめ)のままにしつらひ +  ニケリ、仮屋造リテアリシ夢(ユメ)ノママニシツラヒ 
-  おれは、是のためそとみけれはさるへきあり +  オレハ、是ノタメソトミケレハサルヘキアリ 
-  とて目出くしつらひをきつ、其朝にほのほのとはなる +  トテ目出クシツラヒヲキツ、其朝ニホノホノトハナル 
-  より、山よりきなる蜂一二百二三百 +  ヨリ、山ヨリキナル蜂一二百二三百 
-  うちむれていくらともなく入集るさまいとけむつ +  ウチムレテイクラトモナク入集ルサマイトケムツ 
-  かしくけり、日さし、敵可 +  カシクケリ、日サシ、敵可 
-  申事ありといへりけれは、敵悦、尋失から +  申事アリトイヘリケレハ、敵悦、尋失カラ 
-  つるにいみしき幸也とて、三百騎はかり打出 +  ツルニイミシキ幸也トテ、三百騎ハカリ打出 
-  たりいきをひをくらふるににもあらねは、侮/k21+  タリイキヲヒヲクラフルニニモアラネハ、侮/k21
  
-  りていつしかかけくむ、蜂とも仮屋より雲霞 +  リテイツシカカケクム、蜂トモ仮屋ヨリ雲霞 
-  くわき出敵ことに二三十四五十取つかぬは +  クワキ出敵コトニ二三十四五十取ツカヌハ 
-  なし、目鼻ともなくはたらくことにさししける程 +  ナシ、目鼻トモナクハタラクコトニサシシケル程 
-  、物もおほえす打殺せとも五六こそしぬれいかにもいかにも +  、物モオホエス打殺セトモ五六コソシヌレイカニモイカニモ 
-  するなくて弓箭のゆくえもかほをふさきさ +  スルナクテ弓箭ノユクエモカホヲフサキサ 
-  はきける、思さまに馳廻敵三百余騎時 +  ハキケル、思サマニ馳廻敵三百余騎時 
-  ほとに打殺してけれはなくのあとに +  ホトニ打殺シテケレハナクノアトニ 
-  居にけり、死にたる蜂少々有けれは笠置山 +  居ニケリ、死ニタル蜂少々有ケレハ笠置山 
-  、堂をたてなとして、年毎忌日とて +  、堂ヲタテナトシテ、年毎忌日トテ 
-  恩けり、末にははかはかしき子孫もなかりけれは、/k22+  恩ケリ、末ニハハカハカシキ子孫モナカリケレハ、/k22
  
-  此をはにあたりける法師祖父なり +  此ヲハニアタリケル法師祖父ナリ 
-  けるのゆくゑなりとて焼失けれはいみしき嗚呼 +  ケルノユクヱナリトテ焼失ケレハイミシキ嗚呼 
-  者也とて、奈良よりれにけりすへて短少 +  者也トテ、奈良ヨリレニケリスヘテ短少 
-  虫なれとも、仁智心有されは京極太政大臣宗 +  虫ナレトモ、仁智心有サレハ京極太政大臣宗 
-  輔公をいくらともなく飼給なに名 +  輔公ヲイクラトモナク飼給ナニ名 
-  てよびけれは、召恪勤者なとを勘当 +  テヨビケレハ、召恪勤者ナトヲ勘当 
-  けるにはなに丸某しさしてことのけれはまま +  ケルニハナニ丸某シサシテコトノケレハママ 
-  にそ振舞ける、出仕のうらうへの物見 +  ニソ振舞ケル、出仕ノウラウヘノ物見 
-  はらめきけるをとまれとのけれはとまりけりには蜂 +  ハラメキケルヲトマレトノケレハトマリケリニハ蜂 
-  飼大臣とそける、不思議おはしける人也漢/k23+  飼大臣トソケル、不思議オハシケル人也漢/k23
  
-  蕭芝をしたかへたりけるにことならす此殿 +  蕭芝ヲシタカヘタリケルニコトナラス此殿 
-  蜂飼給、世人無益ける、五月 +  蜂飼給、世人無益ケル、五月 
-  比鳥羽殿にてのす御前にとひちりた +  比鳥羽殿ニテノス御前ニトヒチリタ 
-  りけれは、人々さされしとてにけさはきけるに相国御前 +  リケレハ、人々ササレシトテニケサハキケルニ相国御前 
-  ける枇杷ふさ、琴爪にてをむきて +  ケル枇杷フサ、琴爪ニテヲムキテ 
-  さしあけられたりけれはあるさりけ +  サシアケラレタリケレハアルサリケ 
-  れは、供人をめしてやをらたひたりけれは、院はかしこく +  レハ、供人ヲメシテヤヲラタヒタリケレハ、院ハカシコク 
-  宗輔てと被仰御感有けり/k24+  宗輔テト被仰御感有ケリ/k24
  
text/jikkinsho/s_jikkinsho01-06.1440128786.txt.gz · 最終更新: 2015/08/21 12:46 by Satoshi Nakagawa