text:chomonju:s_chomonju499
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| text:chomonju:s_chomonju499 [2020/09/09 21:45] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:chomonju:s_chomonju499 [2020/09/09 21:47] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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| - | 陵王荒序は笛にとりて最も秘曲なり。大神基政、この曲を習ひ伝へて後、かの子孫の弟子ならぬ者はこれを吹くことなし。基賢((大神基賢))・宗賢((大神宗賢))・景賢((大神景賢))、次第に相伝し侍りけるほどに、景賢が弟成賢((大神成賢))伝へたるよしを申しければ、景賢いきどほり申して、後鳥羽院((後鳥羽上皇))の御時、この曲におきては嫡々相伝して吹くべきよし、院宣を給ひてけり。 | + | 陵王の荒序は笛にとりて最も秘曲なり。大神基政、この曲を習ひ伝へて後、かの子孫の弟子ならぬ者はこれを吹くことなし。基賢((大神基賢))・宗賢((大神宗賢))・景賢((大神景賢))、次第に相伝し侍りけるほどに、景賢が弟成賢((大神成賢))伝へたるよしを申しければ、景賢いきどほり申して、後鳥羽院((後鳥羽上皇))の御時、この曲におきては嫡々相伝して吹くべきよし、院宣を給ひてけり。 |
| かかるほどに、景賢が子景基((大神景基))に伝へて後、父景賢失せにければ、景基重服(ぢゆうぶく)にて侍りけるに、その年の放生会(はうじやうゑ)に荒序あるべしとて、成賢つかうまつるべきよし聞こえければ、景基の重服の((底本「重服の」なし。諸本により補う。))身ながら、厳重の神事の庭に参りて、このことを訴(うた)へ申しけり。 | かかるほどに、景賢が子景基((大神景基))に伝へて後、父景賢失せにければ、景基重服(ぢゆうぶく)にて侍りけるに、その年の放生会(はうじやうゑ)に荒序あるべしとて、成賢つかうまつるべきよし聞こえければ、景基の重服の((底本「重服の」なし。諸本により補う。))身ながら、厳重の神事の庭に参りて、このことを訴(うた)へ申しけり。 | ||
text/chomonju/s_chomonju499.txt · 最終更新: 2020/09/09 21:48 by Satoshi Nakagawa