text:chomonju:s_chomonju167
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text:chomonju:s_chomonju167 [2020/03/01 13:04] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:chomonju:s_chomonju167 [2020/03/01 13:06] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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何かそれ思ひ捨つべき梓弓また引き返す折もありなむ | 何かそれ思ひ捨つべき梓弓また引き返す折もありなむ | ||
- | かかりければ、この返事の歌の((底本「の」なし。諸本により補う。))ごとく((「ごとく」は底本「ことくは」。諸本により訂正。))、ほどなく長承二年九月に、前参議より中納言になられにけり。 | + | かかりければ、この返事の歌の((底本「の」なし。諸本により補う。))ごとく((「ごとく」は底本「ことくは」。諸本により訂正。))、ほどなく長承二年九月に、前参議より中納言になられにけり。宇治大納言隆国前中納言((源隆国))、大納言になられける例(ためし)とて、その後うち続き昇進して、太政大臣まで昇り給ひにき。 |
- | 宇治大納言隆国前中納言((源隆国))、大納言になられける例(ためし)とて、その後うち続き昇進して、太政大臣まで昇り給ひにき。これは世も今少しあがり、人も才能いみじかりけるゆゑなり。かやうの例はまれなることなれば、今のうちあるたぐひ、学びがたかるべし。おほかたは二条院讃岐が歌を | + | これは世も今少しあがり、人も才能いみじかりけるゆゑなり。かやうの例はまれなることなれば、今のうちあるたぐひ、学びがたかるべし。おほかたは二条院讃岐が歌を |
憂きもなほ昔のゆゑと思はずはいかにこの世を恨み果てまし | 憂きもなほ昔のゆゑと思はずはいかにこの世を恨み果てまし |
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