text:chomonju:s_chomonju083
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| text:chomonju:s_chomonju083 [2020/01/28 16:58] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:chomonju:s_chomonju083 [2020/01/29 20:39] (現在) – Satoshi Nakagawa | ||
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| ===== 校訂本文 ===== | ===== 校訂本文 ===== | ||
| - | 寛治八年十月二十四日((堀河天皇の時代))、亥時ばかりに、内裏焼亡(だいりぜうまう)ありけり。中御門の右府((藤原宗忠))、右中弁にて侍りけるが、宿侍せられたりけり。急ぎ御所へ参りて、「御剣璽の箱は候ふやらん」と尋ね参らせければ、「みづから持ちたるぞ」と勅答ありけり。そのほかの宝物どもをも一々に((「一々に」は底本「一々かり」。諸本により訂正。))尋ね参らせて、分明(ぶんみやう)の勅答を承りけり((「承りけり」は底本「年けり」。諸本により訂正。))。事急になりて、腰輿(えうよ)すでに南殿に寄せられたるほどになりにける中に、心早く一々に分明に申しける、いみじかりけることなり。 | + | 寛治八年十月二十四日((堀河天皇の時代))、亥時ばかりに、内裏焼亡(だいりぜうまう)ありけり。中御門の右府((藤原宗忠))、右中弁にて侍りけるが、宿侍せられたりけり。急ぎ御所へ参りて、「御剣璽の箱は候ふやらん」と尋ね参らせければ、「みづから持ちたるぞ」と勅答ありけり。そのほかの宝物どもをも一々に((「一々に」は底本「一々かり」。諸本により訂正。))尋ね参らせて、分明(ぶんみやう)の勅答を承りけり。事急になりて、腰輿(えうよ)すでに南殿に寄せられたるほどになりにける中に、心早く一々に分明に申しける、いみじかりけることなり。 |
| ===== 翻刻 ===== | ===== 翻刻 ===== | ||
| 行 16: | 行 16: | ||
| 候やらんとたつねまいらせけれはみつからもちたるそと | 候やらんとたつねまいらせけれはみつからもちたるそと | ||
| 勅答ありけりそのほかの宝物ともをも一々かりた | 勅答ありけりそのほかの宝物ともをも一々かりた | ||
| - | つねまいらせて分明の勅答を年けり事急に | + | つねまいらせて分明の勅答を承けり事急に |
| なりて腰輿すてに南殿によせられたる程になりに | なりて腰輿すてに南殿によせられたる程になりに | ||
| ける中に心早く一々に分明に申けるいみしかりける事也／s77r | ける中に心早く一々に分明に申けるいみしかりける事也／s77r | ||
text/chomonju/s_chomonju083.1580198325.txt.gz · 最終更新: 2020/01/28 16:58 by Satoshi Nakagawa