text:sesuisho:n_sesuisho8-157
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text:sesuisho:n_sesuisho8-157 [2023/04/15 00:26] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:sesuisho:n_sesuisho8-157 [2023/04/15 00:39] (現在) – Satoshi Nakagawa | ||
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- | 同じ信長公((織田信長))へ、諸大名、おのおの元日の出仕ありつる((「ありつる」は底本「ありはつつ」。諸本により訂正。))座敷にて、仰せあるやう、「今宵の夢に、いづくともなく出陣の心地して、一縮(いつしゆく)よろひて馬に乗ると思ひつれば、乗りたる馬の足、四つながら折れて、危ふかりし((「危ふかりし」は底本「あゆりかりし」。諸本により訂正。))体(てい)を見たは」と、御諚(ごぢやう)あるに、誰(たれ)もうむの返答なし。 | + | 同じ信長公((織田信長))へ、諸大名、おのおの元日の出仕ありつる((「ありつる」は底本「ありはつつ」。諸本により訂正。))座敷にて、仰せあるやう、「今宵の夢に、いづくともなく出陣の心地して、一縮(いつしゆく)よろひて馬に乗ると思ひつれば、乗りたる馬の足、四つながら折れて、危ふかりし((「危ふかりし」は底本「あやりかりし」。諸本により訂正。))体(てい)を見たは」と、御諚(ごぢやう)あるに、誰(たれ)もうむの返答なし。 |
また、藤吉郎殿((豊臣秀吉))とりあんず、「千秋万歳の御夢なるべし((「なるべし」は底本「ゐるべく」。諸本により訂正。))。そのゆゑは、合戦をなさるるたび、いつも勝武者(かちむしや)((勝武者・徒歩武者))の御名、一天にとらせ給ふべき御告(おつげ)とこそ存じ候へ」とのたまひしが、まことに戦のあるとなれば、勝ち給はぬなかりき((「なかりき」は底本「き」なし。諸本により補う。))。 | また、藤吉郎殿((豊臣秀吉))とりあんず、「千秋万歳の御夢なるべし((「なるべし」は底本「ゐるべく」。諸本により訂正。))。そのゆゑは、合戦をなさるるたび、いつも勝武者(かちむしや)((勝武者・徒歩武者))の御名、一天にとらせ給ふべき御告(おつげ)とこそ存じ候へ」とのたまひしが、まことに戦のあるとなれば、勝ち給はぬなかりき((「なかりき」は底本「き」なし。諸本により補う。))。 | ||
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共なく出陣のここちして一しゆくよろひて馬 | 共なく出陣のここちして一しゆくよろひて馬 | ||
にのるとおもひつれはのりたる馬の足四つな | にのるとおもひつれはのりたる馬の足四つな | ||
- | からおれてあゆりかりしていを見たはと御諚 | + | からおれてあやりかりしていを見たはと御諚 |
あるにたれもうむの返答なし又藤吉ら殿/n8-61l | あるにたれもうむの返答なし又藤吉ら殿/n8-61l | ||
text/sesuisho/n_sesuisho8-157.1681486002.txt.gz · 最終更新: 2023/04/15 00:26 by Satoshi Nakagawa