text:sesuisho:n_sesuisho5-067
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| text:sesuisho:n_sesuisho5-067 [2022/03/13 16:47] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:sesuisho:n_sesuisho5-067 [2022/03/13 17:04] (現在) – [25 師走の十日ごろ一条の辻に大酒に酔ひ余念もなくい寝てゐる者あり・・・] Satoshi Nakagawa | ||
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| [[index.html|醒睡笑]] 巻5 上戸 | [[index.html|醒睡笑]] 巻5 上戸 | ||
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| - | 師走の十日ごろ、一条の辻に大酒に酔(ゑ)ひ、余念もなくい寝てゐる者あり。また、その日鳥羽より用をととのへに上りたる男あり。これもちくと酔うたるが、かれを見付け「そちの在所はいづく」と問ふに舌回らず、わけもなき声つきにて、「あまがさき((尼ケ崎))」と言ふやうなり。「不便なるかな」と車に乗せ、鳥羽に連れ行き、便船(びんせん)を尋ね乗せてやりぬ。かの者を旅人の宿に舟より上げ置く。 | + | 師走の十日ごろ、一条の辻に大酒に酔(ゑ)ひ、余念もなく寝ねてゐる者あり。また、その日鳥羽より用をととのへに上りたる男あり。これもちくと酔うたるが、かれを見付け「そちの在所はいづく」と問ふに舌回らず、わけもなき声つきにて、「あまがさき((尼ケ崎))」と言ふやうなり。「不便なるかな」と車に乗せ、鳥羽に連れ行き、便船(びんせん)を尋ね乗せてやりぬ。かの者を旅人の宿に舟より上げ置く。 |
| 酔覚め、「これは何事ぞ。われは京の六条にて、『あまききや』といふ者にてこそ候へ」と、あきれたたずむ。件(くだん)の意趣を語り聞かするにぞ、肝(きも)をつぶし、なかなかにて、船賃・旅籠の営みに胴服(だうふく)を沽却(こきやく)し、恥かしきさまにて宿に帰りつるも、一笑。 | 酔覚め、「これは何事ぞ。われは京の六条にて、『あまききや』といふ者にてこそ候へ」と、あきれたたずむ。件(くだん)の意趣を語り聞かするにぞ、肝(きも)をつぶし、なかなかにて、船賃・旅籠の営みに胴服(だうふく)を沽却(こきやく)し、恥かしきさまにて宿に帰りつるも、一笑。 | ||
text/sesuisho/n_sesuisho5-067.1647157628.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa
