text:sesuisho:n_sesuisho5-046
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| text:sesuisho:n_sesuisho5-046 [2022/03/05 13:41] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:sesuisho:n_sesuisho5-046 [2022/03/10 22:36] (現在) – Satoshi Nakagawa | ||
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| - | 乱舞(らんぶ)時((「時」は底本「休」。諸本により訂正。))過ぐる酒盛りに、正体なく呑み酔(ゑ)ひたる者、なまじひに家に帰らんと思ひ、たどるたどる歩みたるが、頃しも師走寒(かん)の前、雪も霜も白妙なる水堀のありしを渡りかかり、ひたもの踏み迷ひ、深きところに入りぬ。やうやう首ぎはばかりなる水に、溺れながら眠(ねぶ)りゐたれば、氷身をとぢても知らず。 | + | 乱舞(らんぶ)時過ぐる酒盛りに、正体なく呑み酔(ゑ)ひたる者、なまじひに家に帰らんと思ひ、たどるたどる歩みたるが、頃しも師走寒(かん)の前、雪も霜も白妙なる水堀のありしを渡りかかり、ひたもの踏み迷ひ、深きところに入りぬ。やうやう首ぎはばかりなる水に、溺れながら眠(ねぶ)りゐたれば、氷身をとぢても知らず。 |
| 宿には、「人皆帰りたるに、何とておくぞや」と、あたりの者まて催し、行きて見れば、堀のかたへに人の頭(あたま)の見ゆる。立ち寄り氷を打ち割り、言葉をかけければ、件(くだん)の客人、「誰(た)そ、夜も明けぬに門(かど)を叩くは。異な奴」と言ふ。 | 宿には、「人皆帰りたるに、何とておくぞや」と、あたりの者まて催し、行きて見れば、堀のかたへに人の頭(あたま)の見ゆる。立ち寄り氷を打ち割り、言葉をかけければ、件(くだん)の客人、「誰(た)そ、夜も明けぬに門(かど)を叩くは。異な奴」と言ふ。 | ||
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| ===== 翻刻 ===== | ===== 翻刻 ===== | ||
| - | 一 乱舞(らんふ)休過る酒盛(もり)に正体なく呑(のみ)酔(ゑひ)たる | + | 一 乱舞(らんふ)時過る酒盛(もり)に正体なく呑(のみ)酔(ゑひ)たる |
| もの憗(なましい)に家に帰らんと思ひたとるたとるあゆみ | もの憗(なましい)に家に帰らんと思ひたとるたとるあゆみ | ||
| たるがころしもしはす寒のまへ雪も霜も | たるがころしもしはす寒のまへ雪も霜も | ||
| 行 26: | 行 26: | ||
| 立より氷をうちわり言(ことは)をかけければ件の | 立より氷をうちわり言(ことは)をかけければ件の | ||
| 客人たそ夜もあけぬに門(かと)をたたくは | 客人たそ夜もあけぬに門(かと)をたたくは | ||
| - | いなやつといふ/n5-10r | + | いなやつといふ/n5-41r |
text/sesuisho/n_sesuisho5-046.1646455280.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa
