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text:sesuisho:n_sesuisho2-069 [2021/08/16 15:05] – 作成 Satoshi Nakagawatext:sesuisho:n_sesuisho2-069 [2021/08/16 15:06] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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-七月、風流(ふりう)を他郷(たがう)にかくる。太郎左衛門といふ地下(ぢげ)の年寄なれば、かれがもとに集まりならしけり。+七月、風流(ふりう)を他郷(たがう)にかくる。太郎左衛門といふ地下(ぢげ)の年寄なれば、かれがもとに集まりならしけり。狂言をする者、うつけたる土民に、「この烏帽子、風流にいる物ぞ。そちにわたす」と言ひ教へ、すなはち出居(でゐ)に置きぬ
  
-狂言をする者、うつけたる土民に、「この烏帽子、風流にいる物ぞ。そちにわたす」と言ひ教へ、すなはち出居(でゐ)に置きぬ。かくて、一両日も過ぎ、風流をかくる道々も、「烏帽子はあるか」と問ふ。「なかなかある」と答ふ。 +かくて、一両日も過ぎ、風流をかくる道々も、「烏帽子はあるか」と問ふ。「なかなかある」と答ふ。ただ今狂言に出でる時、烏帽子を乞ひければ、「太郎左衛門殿の出居にある」との返事は。
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-ただ今狂言に出でる時、烏帽子を乞ひければ、「太郎左衛門殿の出居にある」との返事は。+
  
 何も時の筈(はづ)にあはぬを、「太郎左衛門が出居の烏帽子」とぞ。((この一文、底本改行して小書き。)) 何も時の筈(はづ)にあはぬを、「太郎左衛門が出居の烏帽子」とぞ。((この一文、底本改行して小書き。))
text/sesuisho/n_sesuisho2-069.txt · 最終更新: 2021/08/16 15:10 by Satoshi Nakagawa